銅キャピラリーチューブ

キャピラリーチューブのしくみ?

冷媒が凝縮器を出てキャピラリーチューブに入ると、キャピラリーの直径が非常に小さいため、圧力が急激に低下します. キャピラリーでは、冷媒の圧力の低下はオリフィスではなく、キャピラリーの小さな開口部のために起こります.

キャピラリーを通る冷媒の圧力の低下は、キャピラリーの直径とキャピラリーの長さに依存する. 小さいほどキャピラリーの直径が小さく、長さが長いほど、冷媒がキャピラリーを通過する際の圧力の低下が大きくなります.

冷凍プラントの通常の作業条件では、キャピラリー全体の冷媒の圧力が低下しますが、プラントが停止すると、キャピラリーの両側を横切る冷媒圧力が等しくなります. このため、コンプレッサーが再起動しても、コンプレッサーにはあまり負荷がかかりません. また, このため、冷媒で冷凍システムを過充電することはできず、レシーバーは使用されません.

キャピラリーチューブは調整不可能な装置であるため、自動絞りバルブのように冷媒の流れを制御することはできません. これにより、周囲の状況が変化すると、毛細管を通る冷媒の流れが変化します. たとえば、大気圧が高いために凝縮器の圧力が上昇し、冷凍負荷が少ないために蒸発器の圧力が低下すると、キャピラリーを通る冷媒の流れが変化します. したがって、キャピラリーチューブは特定の周囲条件に合わせて設計されています. しかし, 正しく選択されている場合, 幅広い条件で適度に機能します.

冷凍用途に必要な特定の直径のキャピラリーの長さは、固定式では見つけることができず、経験的計算によって計算されます. 特定の用途に必要なおおよその長さがわかり、実験によって修正されます.

キャピラリーチューブ付き冷凍プラントを設置する際の注意点

冷凍プラントが停止するとキャピラリーの両側の圧力が等しくなるので, 冷媒でシステムを過充電しないでください. このため、レシーバーはキャピラリーを備えた冷凍システムにも設置されていません. システムが過充電されると、コンプレッサーからの吐出圧力が高くなり、コンプレッサーが過負荷になります. したがって、キャピラリーチューブを備えた冷凍および空調システムにおける冷媒充填は重要です.

技術者は、コンデンサーとエバポレーターコイルにキャピラリーをろう付けする際には、細心の注意を払う必要があります. キャピラリーの直径が非常に小さいため、ろう付けを奥深くに行うとキャピラリーが詰まってしまうことがあります. キャピラリーのろう付けには多くの専門知識と忍耐が必要です.

ほとんどの場合、, 新鮮な冷媒が冷蔵庫または冷凍庫に投入されたとき, システムの毛細管も交換する必要があります. これは、機械を停止すると、冷媒が大気中に漏れるため、一部の油粒子がキャピラリーを詰まらせる可能性があるためです.

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